高島屋の入社式に見る百貨店の情けなさ
百貨店の高島屋は1日、東京・品川で2012年度の入社式を開きました。
同社はグループの新入社員79人にスーツ以外の自由な服装での出席を初めて要請、
新入社員はジャケットにパンツ、ジーンズ、ワンピースなど思い思いのファッションで臨んだそうです。
社長以下11人の役員もノーネクタイの軽装で出席。その社長は冒頭あいさつで、「顧客からそっぽを向かれている」と同社の現状について述べ、更に「捨て去らねばならない壁や習慣を若い皆さんのエネルギーでぶっ壊してもらいたい」と話されました。
会計事務所的に年度末は今年は4月2日なのですが...というツッコミは後回しにして、なんだか痛々しいニュースですね。
色々ツッコミ所はありますがまず、「捨て去らねばならない壁や習慣を若い皆さんのエネルギーでぶっ壊してもらいたい」この発想自体が20年前のものでしょう。
こういうの真に受けて若者が実際に壁や習慣を壊そうとしたら上が全力で排除・阻止するでしょうからねぇ。
本当に壊していかなければいけないのは、ぬるま湯に浸かった入社10年目以降の社員じゃないかと思います。
新入社員にはまず高島屋がどういう組織なのか徹底的に仕込むことが先決なのでは無いのでしょうか?
入社式だけこんなバカらしい事をさせては新入社員も困るだけ、せめて明確なコンセプトでも与えたら良かったのにと人ごとですが思います。
正装するのを「古い習慣」扱いですからね。
話は少し逸れますが、個人的には百貨店がなかなか斜陽業界、というか化石のような組織だと考えていて、なぜ未だに続いているのかたまに不思議に思います。
形だけ馬鹿丁寧で心のこもってないマニュアル通りな言葉遣い、妙なプライド、二言目には「致しかねます」の融通の利かなさ。
高くても質がいいのはあそこの百貨店だけとかは、物も店も無い前世紀の話でしょう。
多くの消費者は、既に百貨店に付加価値を見いだせないと見切っている。
世の中はとっくに便利な時代です。
百貨店の優位性なぞ既にありません。
アマゾンやゾゾタウンに無くて百貨店にあるのは見栄だけだと言ったら言い過ぎでしょうか。
« 新年度 | トップページ | 8割混ざっているあやしいお米 »
「ニュース」カテゴリの記事
- ドイツ・ベルリンでのテロ(2016.12.21)
- またグリーです(2012.10.29)
- 田舎だからこそのアウトレット(2012.05.24)
- こういう事があるから警察は信用されないのでしょうね(2012.04.06)
- 8割混ざっているあやしいお米(2012.04.04)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント